• Craftmanship of Audio Board
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Craftsmanship of Audio Board

    Technicsは、サウンド・テクノロジー・デザインの3つのフィロソフィーのもと、
    熟練の職人たちの経験やノウハウを結集させ、いい音と造形で、
    音楽と触れあう歓びを実感できる製品を開発している。
    Technics C70、C50はよりカジュアルに音楽を楽しめるプレミアムなモデル。
    その音へのこだわりは、Technicsならではのものづくりから生まれている。
    C70、C50の音をより引き出すために生まれたオリジナルオーディオボード。
    アイシン高丘株式会社のオーディオブランド、TAOCと共同開発を行い、
    高剛性・高制振性を備えた本格的なオーディオボードとして完成した。
    高い技術とクラフトマンシップによって生み出された数々の特長を紹介していく。C70、C50オリジナルオーディオボードは非売品です。

    振動を抑制することで音質を向上EFFECT

    オーディオ機器の振動と音の関係

    音は、さまざまな物体の振動が空気などを媒介として伝わること。音楽信号もさまざまな楽器や歌声の振動をマイクが拾い、それを電気信号に変換することで記録ができる。このような極めて微弱な振動を電気的に増幅し再生するのがオーディオ機器。そのため、オーディオ機器では内外の振動を最適に制御するための振動対策が不可欠で、剛性の高いシャーシ、振動を発してしまうパーツの制振などさまざまな技術と工夫が盛り込まれている。そして、外部からの振動の影響を抑えるために、機器を設置するラックやオーディオボードも重要な役割を果たしている。

    振動が対策されていない機器

    Technics C70、C50のようにスピーカーを内蔵した機器は、音を出すためのスピーカーの振動が機器全体に伝わってしまい、オーディオ回路に悪影響を与える原因となる。また、設置する台の強度が低いと台自身も振動してしまう。このような不要な振動が音を濁らせ、不自然な音の響きが加わったり、音が不明瞭で聴きにくくなったりという、音質劣化を引き起こす。オーディオ機器自身は厳重に振動対策を施されているが、それでもオーディオ機器を置く場所やラックの違いで再生される音に違いが現れてしまう。このため、台となるオーディオラックやオーディオボードもさまざまな材料を組み合わせ、強度と制振性を高めることが重要になる。

    振動が対策されていない機器のイメージ

    制振と整振

    不要な振動は音にとっては一番の大敵だ。しかし、音自身もまたその根源は振動。そのため、不要な振動を抑える制振を過度に行うと、音自身の振動さえも抑え込んでしまう。音の広がりの乏しい窮屈な感じ、音の響きや艶のない痩せた感じになるのは、過度な制振によるものだ。そのため、オーディオにおいては過度に振動を抑えすぎず、振動を適度に減衰させる性質を持つことが重要になる。音楽信号そのものを豊かに響かせ、不要な音の濁りとなる振動だけを適切に抑える。こうした振動を整えること、「整振」は、オーディオを楽しむにあたって重要なひとつになる。

    制振性が弱い場合の図

    ※ イメージです

    制振性が弱い

    機器振動の減衰が遅い

    音が濁る。不明瞭に聴こえる

    立ち上がり、立下がり感が弱い

    制振性が強い場合の図

    ※ イメージです

    制振性が強い

    減衰が効きすぎる

    音が伸びず、抑制感がある

    平面的な音になる

    TAOCの制振&整振の図

    ※ イメージです

    TAOCの制振&整振

    適度な減衰

    音に厚みが出て、定位が明瞭になる

    音の響きの余韻が自然に聴こえる

    オリジナルオーディオボードの特長FEATURE

    C70 オリジナル
    オーディオボード

    SC-C70

    C70は本体の底面にサブウーファーを備える構造のため、エネルギーの大きな低音が直接ラックや台を振動させてしまう。リビングの家具に置いて気軽に音楽を楽しめるC70だが、その音の良さを引き出すにはしっかりとした足場になるオーディオボードが不可欠だった。このためC70オリジナルオーディオボードでは、TAOCが開発した鋳鉄粉入りハニカムコアを採用。高音質木質ボードを組み合わせることで、高い強度と優れた制振性を実現。また、熟練の職人による丁寧な塗装仕上げを施すことで、リビングルームにもマッチする美しい外観に仕上げている。

    C70オリジナルオーディオボードの断面図。中心にあるのがTAOCの鋳鉄粉入りハニカムコア。それを音質を吟味したパーチカルボードで挟み、さらにMDF材で挟んだ5層構造を採用した。鋳鉄と2種類の木材と組み合わせることで、低音が発する過大な振動を効果的に吸収し、かつ木材ならではの自然な響きが音楽にうるおいを与えている。それぞれの板材を圧着した後、C70のサイズに合わせて切断し、複数回におよぶ塗装・研磨の工程を経て完成となる。作業はTAOCの熟練の職人によって愛情をもって丁寧に行われている。

    SC-C70オーディオボードの断面図
    複数回におよぶ塗装工程
    プレス工程
    SC-C70オーディオボードで採用された五層構造
    鋳鉄粉の効果と特性

    鋳鉄は密度(比重)、硬度が高く、しかも優れた減衰性も備えた材質。固有振動の測定値を見ると特定の周波数のピークが少ないため、素材固有の音が少ないという特性を持つ。音楽に適した特性を持つことは、グランドピアノのフレーム材に使われていることなどからもよくわかる。鋳造されたハニカムコアは、人間の耳の感度の高い1~2kHzの音のにじみを低減し、2kHz以上の不要な振動も吸収するため、にじみのないくっきりとした音の再現を可能にしている。そこに鋳鉄粉を充填。微細な鋳鉄が振動を熱に変えて吸収することで、不要な振動を適切に減衰させる効果を高めている。

    鋳鉄粉の効果と特性

    C50 オリジナル
    オーディオボード

    SC-C50

    美しいカーブを描くアークフォルムデザインを採用したC50の外形に合わせたデザインを採用。また、C50のデザインを際立たせるためにボードの厚みを薄くしたため、いくつかの素材を検討するなど、音質検討も含めて何度も試作を繰り返して完成した。そして、C50のフット位置に合わせた部分に、TAOC独自のグラデーション鋳鉄製インシュレーターを配置。C50のデザイン、ボディ構造に合わせて設計され、コンパクトな一体型モデルとは思えない広がり豊かな音を支えている。

    C50の外形に合わせた形状への加工は、コンピューター制御のNC加工で高精度に実施。本オリジナルオーディオボードの為、試作を繰り返して薄く仕上げ、スマートなたたずまいに仕上げている。フットを受け止めるインシュレーターのための穴の加工も同様にNC加工で行われている。また、インシュレーターはオーディオボードに直接置くのではなく、音質を吟味して採用したポロン材のシートを敷き、振動吸収効果を高めている。こちらも熟練の職人による塗装・研磨の工程を経て完成となる。

    SC-C50の外形に合わせた形状への加工工程
    SC-C50オーディオボードインシュレーター
    熟練の職人による塗装・研磨の工程を経て完成したSC-C50オーディオボード

    パナソニックのフラッグシップUltra HDブルーレイプレーヤーでも、
    TAOC製インシュレーターを採用

    パナソニックのフラッグシップUltra HDブルーレイプレーヤー

    パナソニックのブルーレイディスクレコーダー/プレーヤーで培った高画質・高音質技術を結集したフラッグシップモデルのDP-UB9000は、日本向けにはシャーシ剛性や電源およびアナログ回路を強化し高音質設計を追求したDP-UB9000(Japan Limited)として発売された。Tuned by Technicsによる音質チューニングも施されたこのモデルでは、脚部のインシュレーターにTAOC製ハイカーボン鋳鉄インシュレーターを採用。TAOCの制振&整振技術はさまざまな機器で活躍している。

    TAOC製インシュレーター

    デザインDESIGN

    SC-C70

    SC-C70のボディサイズよりも一回り大きいサイズとし、厚みのあるオーソドックスなオーディオボードに仕上げた。オリジナルのホワイト色は、リビングなどのインテリアとの調和を重視している。

    SC-C50

    SC-C50の形状と同じアークフォルムデザインを採用。リビングのほかプライベートルームなど、さまざまな場所で使われることを想定し、優れた強度と制振性を確保しながら、ボードの厚みを抑えて、すっきりとした外観を際立たせている。

    ● オリジナルオーディオボードは、非売品です。

    TAOC本社ビル
    TAOC

    自動車用部品の製造・開発で知られるアイシン高丘のハイグレードオーディオのためのブランド。鋳鉄製品のトップメーカーならではの優れた技術を活かして、独自設計のスピーカーをはじめ、オーディオラックやオーディオボード、インシュレーターといったオーディオ/ビジュアル機器のためのアクセサリーを開発・販売している。ブランドのコンセプトは「振動を制するものはオーディオを制する」。

    TAOC公式サイト
    • オーディオボード製造工程紹介
    • Craftmanship of Audio Board

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