【PR】進化、成熟した高品位モデル
1年で5回進化、優秀機がさらなる高みへ。テクニクスのNC完全ワイヤレスは21年も“買い”モデルだ
高音質・ノイキャンだけじゃない!操作性も通話も最強になったテクニクス「EAH-AZ70W」
昨年4月に発売されたテクニクスのノイズキャンセル対応完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」、その高音質とノイズキャンセル性能の完成度は衝撃的だった。発表後最速のタイミングでPHILE WEBのレビューを担当したのも筆者だったが、発売一年弱が経過した現在でも、製品の評価は全く変わらない。EAH-AZ70Wは完全ワイヤレスイヤホンとして、高音質でもノイズキャンセル性能でも、今もトップ級のハイクオリティモデルだ。
さて、そんなEAH-AZ70Wは発売以来、4回に渡ってファームウェアアップデートを実施。購入後の機能向上も丁寧に取り組まれている。昨年6月の1回目ではタッチ操作長押しや再接続時間の短縮、8月の2回目アップデートはイヤホンLED消灯設定、3回目の10月には外音取り込みの音質向上、12月の4回目アップデートではアプリ操作の改善などが進められた。
そして今年、2021年2月25日には5回目となるアップデートを実施。イヤホン本体のタッチセンサー設定をアプリからカスタマイズ可能となる最新ファームウェアを提供開始した。
発売開始から現在までさらなる高みを目指して常に進化を続けるEAH-AZ70W、今回はそんな本機のさらなる機能性向上を実際に体験してみた。
利便性がさらに向上!最新ファームアップ後のEAH-AZ70Wを使いこなす
まずは、最新ファームウェアアップデートでカスタマイズが可能となった「タッチセンサー設定」から試してみよう。EAH-AZ70Wはイヤホン左右ともにタッチセンサーを搭載しているが、そもそも完全ワイヤレスイヤホンのタッチ操作(ボタン操作)を、普段あまり活用していない人も多いのではないだろうか。
再生/停止くらいならボタン1回押しで単純明快だが、曲送り/戻しや、音量操作、外音取り込みなど一歩踏み込むと、機種毎に異なる操作を説明書で確認して覚える必要があるし、操作ミスがあるとストレスにもなる。タッチ操作を活用しなかった方の理由の一つとして、こういったことから早々に活用を諦めてしまうといったケースも多かっただろうと思う。
そんなユーザーの声に応えるかのように、EAH-AZ70Wでは今回のアップデートで、タッチ操作がフルカスタマイズ可能になる。具体的には、イヤホン右・左の、シングルタップ・ダブルタップ・トリプルタップに対して、「再生/停止」「曲戻し」「曲送り」「音量:小」「音量:大」「外音コントロール切り替え」「ノイズキャンセル」「アンビエント(外音取り込み)」「外音コントロールオフ」「機能なし」といった操作コマンドを自由に割り当てられる。ちなみに、長押しは「音声アシスタント」「外音コントロールのモード切り替え」を設定できる(電話時の操作もカスタマイズできるが、割愛する)。
早速、専用アプリ「Technics Audio Connect」を活用して、操作をカスタマイズ。筆者は、イヤホン左側のシングルタップを「外音コントロール切り替え」、ダブルタップを「音量:小」、トリプルタップを「音量:大」、右側のシングルタップを「再生/停止」、ダブルタップを「曲送り」、トリプルタップを「曲戻し」、長押しは左右とも「外音コントロール切り替え」に設定した。
この設定の個人的なポイントとして、イヤホン左で音量系、イヤホン右で音楽再生系のデフォルト設定は馴染むのだが、ノイズキャンセルとアンビエント(外音取り込み)の切り替え方法をよく間違えたので、いっそのこと筆者が試す操作全てに重複して割り当てたという形。このようにして、自分のクセに合わせて全て操作性を決められるというのは、とても合理的な解決策だ。
通話性能も向上してテレワーク用にも大活躍
先述したとおり、EAH-AZ70Wは昨年4月の発売だった。発売時のレビュー記事の取材は昨年2月に実施していたので影響はなかったのだが、あれから約一年の間でニューノーマルと呼ばれる時代が到来。ノイズキャンセリング機能の典型的な利用シーンである電車による通勤・通学の機会は減り、筆者自身もテレワークで仕事をする機会が増えた。
だが、そんな一年を通してみてもEAH-AZ70Wの活躍シーンは多かった。それはEAH-AZ70Wの製品コンセプトに、 “ミュージック” と共に “コミュニケーション” が掲げられていて、“ノイズキャンセル” もニューノーマルなテレワーク環境でも有効に機能し始めているのだ。
まず、EAH-AZ70Wに搭載されるマイクは、高性能MEMSマイクかつビームフォーミング技術にも対応。また5回目となる最新アップデートで、小声での通話性能も向上したとある。
実際にMacBook AirにEAH-AZ70Wをペアリングして、ビデオ会議ソフト「ZOOM」で検証してみる。やはり、EAH-AZ70Wのマイク性能はとてもいい。最新ファームウェアにアップデートする前の状態でも、マイク感度が高く、音空間全体の音を捉えていて、通話でも声のニュアンスがしっかり伝わっていた。ただし、実は小声で通話すると高域成分が拾いきれずノイズとして認識されてしまい、相手に伝わりにくくなってしまう所があった。
最新ファームウェアではこの通話時のフィルター改善が行われたことで、小声でも通常の音量と同じく、高域まで高感度に伝えるようになっている。実際に試してみたが、しっかりと声が伝わることが確認できた。家族のいる自宅でのテレワークでビデオ会議に活用する、そんな今だからこそより嬉しい小声での通話性能向上のアップデートだ。
一方、テレワーク中のお悩みとして、「家族のいる部屋でも仕事に集中したいが、生活音が聞こえてしまって難しい」という方もいるだろう。EAH-AZ70Wはそんな状況でも有効だ。
実際にEAH-AZ70Wを装着してPCに向かって仕事をしてみると、家族の生活音はノイズキャンセリング性能の強度50%程度(専用アプリで効きを100段階調整可能)で十分気にならなくなる。ノイズキャンセルの特性として、人間の話す声(テレビ音声の場合も含む)は最大の強度でも完全には消えないが、ドアを閉じた隣の部屋のテレビ程度ならほぼ気にならない。
一方、テレワーク中は完全に遮音して集中するより、家族や家の中の様子が分かるように、周囲の音も聞きたいケースもあるだろう。EAH-AZ70Wでアンビエント(外音取り込み)を最大の状態にしておけば、周囲の音はほぼ素通り。アンビエント機能を50%程度の設定にすると物音はほとんど聞こえず、人の声が聞こえるくらい。あとは、家族の様子がどれくらい分かるようにしたいかの度合いで調整すれば良いだろう。
昨年4月に発売したテクニクス「EAH-AZ70W」、当時の評価は超高音質かつノイキャンも優秀な完全ワイヤレスイヤホンだったが、発売後一年近くが経っても、その市場における位置やコストパフォーマンスの高さは全く変わっていない。
それどころか、発売直後の6月から現在にいたるまで、5回ものファームウェアアップデートにより、ユーザーの使い勝手に寄り添った操作性や機能性の改善が行われるなど、手厚いサポートによって、製品としての成熟度がさらに増している。
これまで数々の完全ワイヤレスイヤホンが登場しているが、2021年に新たに購入する選択肢の一つとして、テクニクス「EAH-AZ70W」はオールラウンドに完成度の高い、非常に魅力的なモデルだといえる。