第1世代 1970年〜世界初のダイレクトドライブ方式
1970年、革新的なターンテーブルが誕生。Technicsが世界で初めて実用化したダイレクトドライブ方式です。低速高精度モーターのシャフトとプラッターを直結したSP-10は、それまでターンテーブルの主流であったリムドライブやベルトドライブと比べ、圧倒的な高S/Nと優れた回転精度に世界が驚きました。そして、ダイレクトドライブ方式は、SL-1100、SL-1200といったターンテーブルシステムが登場し、その性能の高さと信頼性が広く知られ、瞬く間に世界標準となりました。
第2世代 1975年〜クォーツ・ロック制御
1975年、ダイレクトドライブにさらなる革新が起こります。水晶発振器による高精度クロックの回転制御技術を導入し、ディスク回転時の速度偏差(ワウ・フラッター)を最小化したSP-10MK2は、BBCをはじめとする世界各国の放送局に採用され、高い信頼性を証明しました。この技術は初代SP-10と同様に他の機種にも広く採用され、レコードジャケットサイズプレーヤーのSL-10や、やがてアナログレコード再生やDJプレイのスタンダードなプレーヤーとなるSL-1200MK2を生み出しました。
第3世代
2016年〜回転精度をさらに向上した
コアレス・ダイレクトドライブ・モーター
2016年、世界中のアナログプレーヤーを愛用するユーザーからの要望に応え、ダイレクトドライブターンテーブルシステムを再開発。新たに開発したコアレス・ダイレクトドライブ・モーターとデジタル制御技術を搭載したSL-1200Gを皮切りに、SP-10R、SL-1000Rを頂点としたラインアップを展開。最新の技術を結集することで音質を追求し、近年のアナログレコードの人気再燃にも貢献してきました。
第4世代
2023年〜モーター駆動技術
「ΔΣ-Drive」
2023年、モーター駆動技術「ΔΣ-Drive」搭載のSL-1200GR2を新たに開発。従来とは異なる視点からモーターの微振動の低減を追求し、ΔΣ変換方式を採用することで駆動信号の高調波歪みを低減しました。さらにTechnicsフルデジタルアンプ用に開発された低ノイズ電源技術で電源回路を改良し、さらなる高音質を実現。革新をもたらすTechnicsのダイレクトドライブターンテーブル技術により、新たな時代を切り拓きます。