【2018年9月開催】9月25日(火)に銀座山野楽器本店JamSpotで「Technics Reference Systemで聴くジャズ・アナログ・プレミアム・コレクション発売記念試聴会」が開催されました。
Technics Reference Systemで聴くジャズ・アナログ・プレミアム・コレクション発売記念試聴会
- 日時:
- 2018年9月25日(火)
- 場所:
- 銀座山野楽器本店JamSpot
銀座山野楽器本店JamSpotにおいて「Technics Reference Systemで聴くジャズ・アナログ・プレミアム・コレクション発売記念試聴会」が開催されました。本イベントは、ワーナーミュージック・ジャパンよりジャズの名盤LP全10タイトルのシリーズ「ジャズ・アナログ・プレミアム・コレクション」の発売を記念して開催されました。制作監修者とエンジニアによるここでしか聞けないトークと、リファレンスクラスダイレクトドライブターンテーブルシステム SL-1000Rでの試聴を楽しむ時間となりました。ご来場ありがとうございました。
■ 出演者
- 田中伊佐資氏(音楽/オーディオライター)
- ディスクユニオン 塙耕記氏(シリーズ監修者)
- ワーナーマスタリング 北村勝敏氏(カッティング・エンジニア)
イベントで司会を担当された音楽・オーディオライターの田中伊佐資さんにアナログレコードの魅了などお話をお伺いしました。
Profile / 田中伊佐資(たなかいさし)
東京都生まれ。音楽雑誌編集者を経てフリーライターに。現在「ステレオ」「オーディオアクセサリー」「analog」「ジャズ批評」などに連載を執筆中。著作に『音の見える部屋 オーディオと在る人』(音楽之友社)、『僕が選んだ「いい音ジャズ」201枚』(DU BOOKS)、『オーディオ風土記』(同)、『オーディオそしてレコードずるずるベッタリ、その物欲記』(音楽之友社)、監修作に『新宿ピットインの50年』(河出書房新社)などがある。
Technicsブランドにはどういったイメージを持たれていますか?
数あるオーディオ機器メーカーの中でも、既成概念にとらわれないチャレンジャーというイメージです。チャレンジャーといっても軽はずみなところはなく、製品を支える盤石の技術力があって、そんな揺るがない土台から新しい製品を生み出そうとするメッセージを感じます。Technicsの歴史を紐解いていくと、画期的な製品がラインナップされているところにチャレンジ精神が表れていると思います。
特にTechnics7と言われたリニアフェイズスピーカーのSB-7000には中学生時代に憧れていて、手に入れられるものなら今でも欲しいと思っています。また自宅のオーディオルームでは、レコードを聴くのにターンテーブルのSP-10MK3を現役で使用しています。
本日のイベントにも登場しましたSL-1000Rの印象をお聞かせください。
音の解像度の高さ、レンジの広さ、滑らかさなど最新技術の結晶であることが音から伝わってきます。また、ノイズとは行かないまでも設計や製造の精度が甘いと微妙な雑味を覚えるターンテーブルもありますが、SL-1000Rはスムーズで研ぎ澄まされた静粛感があると思います。
SL-1000Rのキャッチコピーを作ってしまうと「デジタル時代を切り拓くアナログプレーヤー」ですね。
田中さんにとって、アナログレコードの魅力を教えてください。
CDより大きなジャケットの迫力、物として所有する満足感など、アナログレコードにはさまざまな魅力があると思います。ただ、自分にとって頂点にあるのは音なんですね。スッと自分の身体に優しくフィットする感覚です。
例えば、弦楽器にしても打楽器にしても何かが振動して音を作り出しています。アナログの再生も同じです。針がレコードの溝をなぞる振動音が増幅されています。そういうリアリティーがレコードの音の説得力につながっていると思っています。そのせいかどんなジャンルの音楽でもレコードで聴くと、身体に優しく感じます。