1965年に発表されたスピーカーシステム「Technics 1」から始まったTechnicsブランド。ここではTechnicsの歴史を築いた伝説的なモデルと、その当時のHi-Fiオーディオ業界に大きな影響を与えた独自の技術をご紹介します。
Technicsブランドの記念すべき第1号は、密閉型2ウェイユニットスピーカーシステム。コンパクトながら標準的なフロアスピーカーシステムに匹敵する低音が得られた。
オーディオの新時代を築いた世界初のダイレクトドライブ方式ターンテーブル。従来のベルトドライブ方式に起因する振動や回転ムラを払拭し、放送局にも多く納入。以降の商品に大きな影響を与えた。
Technics独自のリニアフェイズ理論を確立したスピーカーシステム。その後、世界の多くのスピーカーに影響を与えた。
Hi-Fiオーディオの目標である原音を忠実に再現するために、当時最先端の技術を駆使して開発。SE-A1のA+クラス動作や、SU-A2の全段Aクラス動作DCアンプ構成などの革新的な技術は、後のアンプに大きな影響を与えた。
ディスコ・クラブシーンにおける最初のスタンダード・ターンテーブル。初代SL-1200をベースに、よりDJプレイに特化して操作性を改善するとともに、新たに搭載されたクォーツロックで、より精密な回転制御が可能となった。SL-1200MK2の登場で、ターンテーブルはレコードを再生する「プレーヤー」からレコードを演奏する「楽器」へと進化した。
Technicsで最初のCDプレーヤー。専用回路のほぼすべてを独自開発のLSIとICで構成。ディスクの回転駆動は小型モーターの採用によるダイレクトドライブを実現した。
4ウェイ12ユニットからなるフロア型スピーカーシステム。ケルトン方式による重低音再生、デュアルダイナミックドライブによるキャビネットの低振動化、スーパーグラファイトによる超高域再生により独自に提唱する「サイレンステクノロジー」の考え方を極めた。