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ハイレゾ時代のHi-Fiネットワークアンプ
優れたジッター削減回路とPWM変換回路
JENO Engine
(Jitter Elimination and Noise-Shaping Optimization)SU-G30は、ハイレゾ音源の持つ圧倒的な音の情報を余すことなく出力まで忠実に伝送するため、入力からパワー段まで低ジッターでデジタル信号を処理するフルデジタル伝送を採用。デジタル伝送は、アナログ伝送に比べ、外部ノイズによる信号劣化が少なく、高精度の信号伝送が可能です。しかし、従来のデジタルアンプでは、ジッターによる時間精度の劣化と、マルチビット信号を1bit PWM信号に変換する際の誤差により、音の歪み、音質劣化が生じる問題があります。そこで、ジッターによる音質への問題を解決するために、独自に開発したJENO Engineを搭載。この回路は、低周波帯域のジッターを抑制するノイズシェーピング方式のクロック再生成回路と、高周波帯域のジッターを抑制する高精度サンプリングレートコンバーターで構成され、全可聴帯域において理想的にジッターを低減します。また、PWM変換誤差に対しては、独自の高精度PWM変換回路を開発。ノイズシェーピングの速度、次数と再量子化数、およびPWMの階調数を独自のノウハウにより最適化することで、ハイレゾ音源ならではのダイナミックレンジを損なうことなくPWM信号に変換します。これらの新技術により、自然でありながら、音楽の細かなニュアンスまでも感じることのできる緻密な音の再現を可能にしました。
振幅と位相の周波数特性を平坦化し、空間表現に優れた音の再生を実現
LAPC
(Load Adaptive Phase Calibration)スピーカーのインピーダンスは一定ではなく周波数ごとに変化するので、パワーアンプにはその特性に影響されることなく、安定してスピーカーを駆動することが求められます。しかし、従来のデジタルアンプでは、出力段のローパスフィルターを介してスピーカーに接続されていたため、スピーカーのインピーダンス特性の影響をより強く受けていました。また、従来のアナログアンプでは、負帰還により振幅特性を改善していましたが、位相特性まで改善することはできませんでした。そこで、スピーカーを接続した状態でアンプの周波数振幅位相を測定し、デジタル信号処理により理想的なインパルス応答に補正するスピーカー負荷適応アルゴリズム「LAPC」を開発。この手法により、これまでのアンプでは実現できなかった振幅と位相の周波数特性の平坦化を可能にし、空間表現に優れた音の再生を実現しました。SU-G30とスピーカーを接続した状態で、リモコンのLAPCボタンを押すことで測定を開始、スピーカーにテスト信号を入力し、アンプに戻ってきた信号を解析することで振幅と位相の平坦化を行います。SU-G30では測定・解析アルゴリズムを最適化することで演算速度を高速化。約1分30秒ほどの短時間で測定を完了します。
ノイズの少ないクリアな音を実現
High-Speed Silent Hybrid Power Supply
従来のスイッチング電源では、出力電圧を安定化する方法としてスイッチングのON時間を制御するため、スイッチング周波数が負荷に応じて変動してしまいます。このスイッチング周波数の変動成分が音質に悪影響を与えていました。SU-G30の電源では、スイッチング周波数を固定することにより音質に悪影響を与えるノイズ成分を低減。さらにスイッチング電源の後段にアナログ電源で使用するリニアレギュレーターを配することで出力電圧を安定化。スイッチング電源にアナログ電源の技術を組み合わせたハイブリッド構成とすることで、スイッチング電源の課題を解消しました。また、スイッチング電源を共振型とすることによりスイッチングノイズのレベルそのものも低減。PFC(Power Factor Correction)により一次電流のピークノイズの発生や高調波歪みの低減も図っています。このほか、PFCおよびスイッチング電源部は、鋼板に銅シートを重ねたシールドで全体をカバーし、ラインフィルター部と隣接するアンプ部の間にもシールド板を設置し、発生したノイズの伝播を遮断します。さらにはノイズ吸収のために使用するコンデンサーに専用設計の高音質コンデンサーを使うなど、 使用するパーツを厳選してあらゆる面で低ノイズ化を徹底。ノイズの少ないクリアな音を実現しました。
プレーヤーとアンプを一体化し、フルデジタルで信号処理
Integrated Full-Digital Circuit
ノイズ低減により、高純度な音の再生を実現
Digital Noise Isolation Architecture
ネットワークオーディオは、NASやPCをはじめ、USBメモリー、デジタルインターフェースなど、さまざまなデジタル音楽コンテンツを格納する機器と接続します。しかし、こうしたメディアの多くはオーディオ用として開発されたものは少なく、ピュアオーディオで要求される低ノイズ性が考慮されていません。そこで、各デジタル入力部のアイソレーションを行ったうえ、ジッター対策としてジッターリムーバーを搭載しました。さらに、LAN入力部にはコモンモードフィルターを採用。USB入力では、低誘電損失、高耐圧、温度安定性などの特性に優れた高品質ルビーマイカを使用したコンデンサーと、磁気歪みに強い非磁性カーボンフィルム抵抗によるパワーコンディショナーを搭載。外部からのノイズ混入を遮断することで、より高純度な音の再生を追求しています。
高音質を実現するための徹底した作り込み
徹底した振動対策で音の純度を保つ
High Rigidity Metal Double Chassis
音の純度を濁らせる原因となる振動やノイズを徹底して排除するために、鋼板インナーシャーシと鋼板アウターシャーシの2重構造として高剛性金属2重構造シャーシを採用。底面には2mm厚の鋼板を配置し、機器の制振性向上と低重心化を図っています。フロントパネルは電磁ノイズによる影響を受けにくい7mm厚のアルミ材、側板は3mm厚のアルミ材を採用しています。
音質優先で厳選した高品位パーツ
High Quality Parts
スピーカーターミナルには金メッキの施された真鍮製を採用。Yラグ端子の接続にも対応し、太いケーブルも確実な締め付けで音質劣化を防ぎます。入力端子は真鍮削り出しの金メッキ端子とするなど、音質のために厳選したパーツを惜しみなく使用しています。このほか、ボリュームおよびインプットセレクターのノブは高い質感と確かな操作フィーリングが得られるアルミ無垢材としています。さらに、インシュレーターは剛性が高く、振動減衰性に優れた鋳鉄製とし、外来振動および外部へ与える振動を徹底的に低減しています。
あらゆる楽曲データを高音質化する、独自のテクノロジー
ノイズの原因となるイメージ成分を高精度に除去
Ultra Low Distortion Oversampling Digital Filter
デジタル音源の主要な形式であるリニアPCMデータは、サンプリングによりサンプリング周波数(fs)の両端にナイキスト周波数(1/2fs)までの信号のイメージ成分によるエリアシングが発生します。そこで、Technics独自のアルゴリズムによるUltra Low Distortion Oversampling Digital Filter を採用し、発生するイメージ成分を-160dB以下まで高精度に除去。ノイズの原因となるイメージ成分を除去することで、空間表現の豊かな音楽再生を実現しました。
各デジタルモジュールをシャットダウンして、音質劣化を抑える
Optimally Activated Circuit System
再生中に音質劣化を誘発するノイズ発生源であるディスプレイや不要な回路ブロックを部分的に停止するモード制御を用意。音楽再生時における機器内で発生するノイズを最小化し、音の純度を高めます。
スタジオマスタークオリティに迫る音質を再現
High Res Re-master - Enhanced for Compressed Audio
44.1kHz/16bitで記録されたCDの音楽データやMP3などの非可逆圧縮音源を、周波数帯域拡張とbit拡張に対応したデジタル信号処理を行うことにより、最大192kHz/32bitのハイレゾ信号に変換する「High Res Re-master」を採用。さらに、人間の聴覚現象である「最小可聴限界」と「マスキング効果」を用いた圧縮技術を用いた非可逆圧縮音源に対しては、独自のアルゴリズムで圧縮する前のオリジナル音源に近い信号を復元する「Enhanced for Compressed Audio」を新たに搭載。MP3音源などで感じやすい高域の伸びの不足やディテールの欠落、低域の非力さを解消します。これらの技術により、ハイレゾ音源だけでなく、CDや圧縮音源もより自然で表現力豊かなサウンドで楽しめます。
PCレスで、快適なオーディオ環境が構築できる
Relation with ST-G30
SU-G30は、楽曲データを格納するミュージックサーバー ST-G30と連携することで、より快適な使い勝手を実現します。これまでのネットワークオーディオプレーヤーのように、PCを使って楽曲の取り込みや管理を行う必要がなく、よりシンプルで使いやすい再生環境が構築可能。また、SU-G30とST-G30を直接USBケーブルで接続することで、PCMは最大384kHz/32bit、DSDは最大11.2MHzで伝送することができます。さらにSU-G30側の高精度クロックで信号を制御するアシンクロナス伝送に対応したうえ、デコード処理をST-G30側で行うことで、SU-G30の処理負荷を下げ、より高音質な音楽再生を可能にしました。
音楽再生、ST-G30の操作も行える
Technics Music App
PCを必要としない、快適な試聴スタイルを提供するG30シリーズには、専用のタブレット/スマートフォン用アプリ「Technics Music App」を用意。本体の基本操作をはじめ、再生機器の選択、音質調整、プレイリスト作成など、さまざまな操作をアプリの画面を見ながら手軽に行うことができます。さらにこのアプリひとつでST-G30も操作することができ、CDのリッピングや保存した楽曲の管理、そしてST-G30での音楽再生までを、シームレスに操作可能。音源へのアクセスから再生制御に至るまでのプロセスをシンプルかつ直感的な操作体系に落とし込み、ネットワークオーディオの操作性をさらに高めました。
豊富なオーディオ入力と、Wi-Fi対応などの高機能
さまざまな音楽ソースに幅広く対応
Various Audio Inputs
SU-G30は、LAN接続によるネットワーク再生、Bluetooth®無線技術を使ったワイヤレス音楽再生のほか、USBメモリー/iOS端末、PC入力(USB-DAC)、光デジタル入力、同軸デジタル入力の幅広いデジタル入力に加え、PHONO入力(MM)、アナログライン入力にも対応。さらに、外来ノイズの悪影響を受けないようにアナログ入力部にはシールドも備えます。アナログ信号は入力直後にA/D変換回路で192kHz/24bitの高精度PCM信号に変換して処理することで、あらゆるコンテンツを、フルデジタルシステムを活かして高純度に再生可能。また、PCと接続するUSB-DAC機能(アシンクロナス伝送対応)では、リニアPCM最大384kHz/32bit、DSD最大11.2MHzの信号に対応するなど、豊富なデジタルフォーマットを再生できます。
多彩なネットワーク機能を搭載
Wi-Fi®/Bluetooth®/Internet Radio
Wi-Fi®(2.4GHz/5GHz帯)によるワイヤレスネットワーク接続に対応。別室にPCやブロードバンドルーターを置いている場合でも、LANケーブルを引き回すことなく手軽にネットワーク接続ができ、iOS機器のAirPlayも利用可能です。また、Bluetooth®機能も搭載。高音質コーデックのaptX®、AACにも対応しており、Bluetooth®対応端末を使ったワイヤレスでの音楽再生がより高音質で楽しめます。このほか、インターネットラジオ(vTuner)にも対応。*「Technics Music App」を使って好きな放送局を選局して、世界中の多彩な放送局のストリーミング音楽配信を快適に楽しめます。
*ファームウェアアップデートが必要な場合があります。
Specificationスペック
- 電源
- AC 100V、50/60 Hz
- 消費電力
- 96 W
- 寸法(幅×高さ×奥行)
- 430×98×424 mm
- 質量
- 約 11.5 kg
- カラー
- -S(シルバー)
- 定格出力
- 50 W + 50 W
(1kHz、T.H.D. 0.5%、8Ω、20kHz LPF、JEITA)
100 W + 100 W
(1kHz、T.H.D. 0.5%、4Ω、20kHz LPF、JEITA) - 推奨負荷インピーダンス
- 4Ω-16Ω
- 周波数特性
- PHONO(MM):20Hz-20kHz
(RIAA DEVIATION ± 1dB、 8Ω)
LINE:5Hz-80kHz (-3dB、 8Ω)
DIGITAL:5Hz-90kHz (-3dB、 8Ω) - 入力端子
- USB接続端子×1
PC入力端子×1
光デジタル入力端子×1
同軸デジタル入力端子×2
アナログ音声入力端子(PHONO)×1
アナログ音声入力端子(LINE IN)×1
LAN端子×1 - 出力端子
- ヘッドホン端子(ステレオ、φ6.3mm)
- Wi-Fi
- ○(IEEE802.11a*1/b/g/n 準拠)
- Wi-Fi 周波数帯域
- 2.4GHz 帯(1-13 チャンネル)、
5 GHz 帯(36、40、44、48 チャンネル) - DLNA
- ○
- AirPlay
- ○
- Bluetooth®
- ○(対応コーデック:aptX® Low Latency、 AAC、 SBC)
- 同軸デジタル入力
- PCM:最大 192kHz/24bit
- 光デジタル入力
- PCM:最大 96kHz/24bit
- DLNA
USB(タイプ A) - FLAC/WAV/AIFF/ALAC:最大 192kHz/24bit
AAC:最大 96kHz/320kbps
WMA/MP3:最大 48kHz/320kbps
DSD:2.8MHz/5.6MHz
MQA:対応 - PC入力(USBタイプ B)
- PCM:最大 384kHz/32bit
DSD:2.8MHz/5.6MHz/11.2MHz
MQA:対応 - *1 従来の11a(J52)のみの対応機器とは接続できません。
対応フォーマット
- ネットワークオーディオアンプSU-G30
- ミュージックサーバーST-G30
- 印の商品は、在庫切れの場合があります。販売店にお問い合わせください。
- 商品は予告なく仕様・設計・外観・デザイン・価格等の変更を行う場合があります。
- パナソニックは日本オーディオ協会のハイレゾ定義に準拠した製品にハイレゾロゴを冠して推奨しています。ロゴは登録商標です。
- DLNA、the DLNA Logo and DLNA CERTIFIED are trademarks、servicemarks、orcertification marks of the Digital Living Network Alliance.
- 「Made for iPod」「Made for iPhone」「Made for iPad」とは、それぞれiPod、iPhone、iPad専用に接続するよう設計され、アップルが定める性能基準を満たしているとデベロッパによって認定された電子アクセサリであることを示します。アップルは、本製品の機能および安全および規格への適合について一切の責任を負いません。この製品とiPod、iPhone、iPadを使用する際、ワイヤレス機能に影響する場合があります。Apple、Appleロゴ、AirPlay、iPad、iPhone、iPodは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
- App StoreはApple Inc.のサービスマークです。
- iOS商標は、米国Ciscoのライセンスに基づき使用されています。
- “Wi-Fi CERTIFIED™”ロゴは、“Wi-Fi Alliance®”の認証マークです。Wi-Fi Protected Setup™ロゴは、“Wi-Fi Alliance®”の認証マークです。“Wi-Fi®”は、“Wi-Fi Alliance®”の登録商標です。“Wi-Fi Protected Setup™”、“WPA™”、“WPA2™”は“Wi-Fi Alliance®”の商標です。
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