Direct Drive Turntable System Grand Class SL-1200GAE

Prologue

ここ数年、アナログレコード特有の温かな音質が見直され、レコード/プレーヤー共に市場が活気づいています。Technicsは、かつてダイレクトドライブ方式のアナログプレーヤーで一時代を築き、その流れは最近までSL-1200シリーズとして継承され、多くのHi-FiファンやDJ達に受け入れられてきました。そして、今再び、Technicsに多くのお客様からアナログプレーヤー復活を期待する声が寄せられています。その声に真摯に答えるべく、私達は新設計のダイレクトドライブ・モーターを核とするHi-Fiアナログプレーヤーの開発プロジェクトをスタートさせました。

1970年代初頭、Technicsにより開発されたダイレクトドライブは、そのS/N劣化の少なさ、回転精度の高さがHi-Fiファンから高い評価を得るとともに、多くのオーディオメーカーがこぞってダイレクトドライブ方式のアナログプレーヤーを開発し、Hi-Fiアナログプレーヤー市場で主流の座を得ていました。
しかし、1980年代中盤以降、CDの普及によりアナログレコード市場が縮小するにつれ、アナログプレーヤーも徐々にその姿を市場から消していきます。その中で、ダイレクトドライブの代表的機種であるSL-1200が、激しいプレーにも対応できる強いトルクとメカ耐久性がDJ達に認められ、クラブシーンの定番となります。一方、限られたHi-Fi市場向けにはベルトドライブが主流となり、一部のアナログ派マニアの要望に答える形で少量生産が続けられ今日に至っています。

新規にアナログプレーヤーを開発しようとすると、ダイレクトドライブは多額の設備投資を要し、またモーター制御回路にも高度な電子回路が必要となり、少量生産にはあまり向きません。それに対して、ベルトドライブは設備投資も少なくて済み、比較的少量生産にも向いています。また、基本設計が1970年代からほぼ変わっていないSL-1200と、最新の価値観、技術で設計されたベルトドライブが比較され、ダイレクトドライブはDJ用、ベルトドライブはHi-Fi用という図式が定着していったのです。

しかし、本来ダイレクトドライブは、回転安定性(低ワウ・フラッター)や減速機構によるノイズの少なさ(高S/N)など、他のドライブ方式に比べ音質的にも優位な点を多く持っています。現在のHi-Fiアナログプレーヤーに要求される性能、価値観に合わせて、ダイレクトドライブ・モーター本体とその制御回路を再設計すれば、他方式を上回る性能、信頼性、音質を持ったアナログプレーヤーを生み出すことができるはずです。

Technicsは、ダイレクトドライブ・アナログプレーヤーの考案者であり、EPA-100等のトーンアームをはじめ、アナログプレーヤーを構成し音質に影響を及ぼす各要素にも様々な新機軸を盛り込み、時代を牽引してきました。このTechnicsのDNAを受け継ぐ私達がなすべきことは、単にSL-1200のレプリカを作るのではなく、ダイレクトドライブ・モーターを核とするアナログプレーヤーの各要素を、かつての技術を継承しつつ、現代の技術・価値観を持ってよみがえらせ、新たなアナログプレーヤーにまとめ上げて、お客様に新しい価値を提供することです。

つまり、“ダイレクトドライブ・アナログプレーヤーのリファレンスを再定義する”こと。これが、このプロジェクトの最大にして究極のテーマなのです。

ダイレクトドライブターンテーブルシステムグランドクラスSL-1200GAE

テクニクス50周年記念限定モデル

Limited Editionバッジ

6月24日発売
完売しました

日本製 300台限定【全世界限定1200台】※4月12日より予約受付を開始しましたが、予約が限定数量になりましたので、
受付を終了いたしました。多くのご予約ありがとうございました。
(4月12日午前10:30現在)
メーカー希望小売価格 330,000円(税抜)

大きな慣性質量を生み出し、安定した回転を実現する

3層構造プラッター

ターンテーブルは、真鍮板とアルミダイカストシャーシを強固に一体化したターンテーブルに、不要共振を排除するためのデッドニングラバーを貼った3層構造とした質量3.6kgの重量級プラッターで、安定した回転と高剛性を実現しました。この重量級ターンテーブルにより、SL-1200MK6比で2倍以上、ダイレクトドライブターンテーブルの原器として世界中の多くの放送局で使用されたSP-10MK2を上回る慣性質量を実現し、滑らかで安定した回転を実現します。

滑らかで高安定な回転を実現し、温かみのある、精妙なニュアンスの音を再現する

ツインローター面対向式 コアレス・ダイレクトドライブモーター

回転精度が高く、その高性能や高信頼性が評価されていたダイレクトドライブ方式。一方、従来機の課題である「コギング」と呼ばれる回転ムラや、回転中の微小な振動などの要因が音質を劣化させるという課題がありました。SL-1200GAEでは、鉄芯のないコアレス・ダイレクトドライブモーターを新開発することにより、コギングを排除しました。さらに、ツインローター構成とすることで、強いトルクを保ちながら軸受け荷重を低減し、回転中の微小振動の低減を実現しました。これらにより、アナログレコードに刻まれた温かみのある音や、精妙なニュアンスの音を再現します。

高精度な状態検出とモーター制御技術により、強いトルクと高安定性を実現する

高精度なモーター制御技術

モーターの動作状態に応じて駆動モードを切り替える、ブルーレイディスク機器の開発で培った技術を応用した高精度なモーター制御技術により、強いトルクと高安定性を実現しました。エッチングとレーザー加工を組み合わせた539本の高精度なロータリーエンコーダーにより、モーターの回転状態を0.67度の精度で検出。ブルーレイディスク機器開発で培った 「エンコーダー補正制御技術」により、高精度な回転位置検出と負荷変動要素に応じた最適補正を可能にします。

高剛性と高品位な質感を両立する

4層構造筐体

これまでのSL-1200MK6の重量級ゴムベース、BMC(バルク・モールディング・コンパウンド)シャーシ、アルミダイカストシャーシの3層構造に、10mm厚のアルミトップパネルを加え、高剛性と高品位な質感を兼ね備えた4層構造を採用しました。
さらに筐体を支えるインシュレーター内部に、限定モデルでは特別に高い振動減衰特性と長期の信頼性を兼ね備えたαGELを採用。高比重の亜鉛ダイカストハウジングを組み合わせたインシュレーターで外来振動を徹底的にシャットアウトすることで、ハウリングの発生を抑制します。

高比強度、高減衰材料を採用し、高い初動感度を実現する

高精度に盤面をトレースするトーンアーム

トーンアームパイプの素材に、軽量かつ高減衰特性のマグネシウムを採用し、冷間引抜加工によって材料特性の改善と、高い寸法精度を実現しました。また、水平回転軸と垂直回転軸の軸心が一点で交差するテクニクス伝統のジンバルサスペンション構造と、切削加工ハウジングを使用した高精度ベアリングを採用。熟練した日本の職人の手によって、手作業でひとつひとつ組立て・調整を行い、5mg以下という高い初動感度を実現しています。レコード盤を正確にトレースし、カートリッジの信号読み取りの精度を高めます。

高音質と高品位を両立

高品質な端子群

出力部のケース内は外来ノイズの影響を防ぐ金属シールド構造を採用。さらに、トーンアーム下部のPHONO端子、アース端子には真鍮削り出し材に金メッキ加工した端子を採用するなど、高品位な素材を惜しみなく投入して純度の高い信号伝送を追及しています。

ターンテーブル回転時の振動・ノイズの原因を除去

高度なバランス調整

ターンテーブルは、質量配分が不均一であると、回転したときに余分な振動やノイズが発生し、音質劣化要因となります。そこで、ターンテーブルの組立て後に、工場で一品一品高精度な専用バランス調整機を用い、バランス調整を実施。調整を完了したターンテーブルには調整済みを示す「BALANCED」のシールが貼り付けられます。

Specificationスペック

ダイレクトドライブターンテーブルを再定義する新設計
ツインローター面対向式 コアレス・ダイレクトドライブモーター
ダイレクトドライブモーターコントローラー
マグネシウムパイプ採用高精度トーンアーム
重量級ターンテーブルプラッター
αGEL使用重量級高性能インシュレーター
回転数
33 1/3、45、78r/min
回転数調整範囲
± 8%、± 16%
ワウ・フラッター
0.025% W.R.M.S (JIS C5521)
SN比
78dB(IEC 98A Weighted)
トーンアーム形式
ユニバーサルS字形トーンアーム スタチックバランス形
オーバーハング
15mm
適用カートリッジ質量
14.3g~28.5g(ヘッドシェル含む/付属ウェイト2種)
寸法(幅 x 高さ x 奥行)
453 x 173 x 372mm
質量
約 18kg
カラー
-S(シルバー)
出力
PHONO端子 x 1 / アース端子 x 1
電源
AC 100V、50/60 Hz
消費電力
12W(電源オン時)
  • αGEL(アルファゲル)は、株式会社タイカから提供されている素材であり、αGEL(アルファゲル)ロゴは、株式会社タイカの登録商標です。

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